人間脳を育てる 動きの発達&原始反射の成長

¥ 2,200 税込

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発達障害者は発達する。
その理由がここにある。
その方法が今、明らかになる。

身体・学習能力・
コミュニケーション力・情緒。
ーーそのつながりを明白に伝え
「今日からできることは何か」を
教えてくれる一冊

○推薦の言葉 南雲明彦氏 (講演家・明蓬館高校共育コーディネーター)

 学ぶ土台をつくることは生きる土台を作ることになります。
「上位の脳にアプローチをしてきたけれど、行き詰まっている」
 という人たちが案外多いのではないかと思います。そして、家族全体が余裕をなくし、追い込まれていく。
 そのご家族へ「この場所で、今からできること」を示すことができる本です。
 笑顔があふれ、笑顔が希望を運んでいく流れをご家族に呼び込めるのではないかと思います。

○推薦の言葉 松永泰明氏 (精神科医)

 発達に凸凹がある子どもは自分の発達に必要な刺激への感受性が非常に敏感で、
自分を成長させてくれる動きにはエネルギーを注ぎ込みます。
欠けたものを元に戻す医療モデルだけでなく、
できなかったことができるようになる、未来に向けての発達支援モデルが必要なのです。
 発達支援モデルは、支援者する側もされる側も笑顔になれます。



人間脳を育てる
     動きの発達&原始反射の成長         




灰谷孝 著
     2,000円+税
――目次――


はじめに 自己紹介

第一講座 学ぶ土台作り 動きの発達・四段階を知る

    「学習するための土台が整った姿」をまず確認しよう
    左半身・右半身・背骨→使えるようになって初めて学習の土台が整う
    黒板を見るということ
    発達のピラミッド
    胎児期・乳児期からの卒業
    動きの発達の遅れは、大人になっても取り戻せる
    動きの発達四段階
    動きの発達四段階 その一 脊椎
    脊椎のありかがわかるから、前後がバランスよく発達していく
    動きの発達四段階 その二 相同性
    子どもは発達に必要な遊びを知っている
    動きの発達四段階 その三 同側性
    ボールとどう遊ぶかで見る発達段階
    発達をもたらす遊びの目安
    親がマニュアルにとらわれないことが大事
    発達はシャンパンタワー
    動きの発達四段階その四 対側性
    身体はちゃんと飽きる
    観察力を身につけるヒント
    なんで対側に達していないと学習に苦労するのか?
    飛ばした部分は取り戻せる
    まとめ


第二講座 シンポジウム なぜ身体アプローチが人間脳を育てるのか
                  & 支援する側の土台づくり


 第一部 なぜ身体アプローチに効果があるのか?
    なぜ身体アプローチは治すのか? なのになぜ怪しがられるのか?
    コミュニケーション力を身体から養う
    脳の発達でコミュニケーションが高次化していく
    診断名より大事なのは、土台ができているかどうか
    「発達支援」がうまくいくための脳を支援側が養うためには
    良い支援をするためにこそ、「わがままになる練習」をしてみる
    選ぶ力を育てる
    上位脳だけ操作してもどうにもならないのが子ども
    ではなぜ体性感覚から入るのか?
    大脳の指令が身体を動かす=運動神経
    察する力、選ぶ力、腹をくくる力

 第二部 発達の余地を作る     発達とは「分化」である
    身体アプローチは「無意識を育てる」
    脳の三つの役割
    感覚統合的アプローチを超えるものの必要性
    固有受容感覚と触覚
    赤ちゃんの生き残り機能としての原始反射


第三講座 原始反射の成長

 第一部 個人差を知る
   恐怖感について
    恐怖感スペクトラム
    恐怖は身体のどこを固めているか?
    恐怖麻痺反射統合具体例
    「背面を弛める」工夫を編み出してみる(成人も)
   見え方について
    見え方もスペクトラム
    肩甲骨と目の見え方と原始反射
    二大反射(恐怖麻痺反射とモロー反射)と見え方
    モロー反射の統合と見え方の変化
    なぜ見え方が変わるのか
   呼吸できていますか?
    呼吸もスペクトラム
    パフォーマンスのための呼吸ができているかどうかのアセスメント
    呼吸の妨げになっている原始反射は何か
    呼吸のための遊び
    口の反射と呼吸
   足と発達
    足の機能もスペクトラム
    ふくらはぎは人間脳を支える
    ふくらはぎの緊張
    足裏の原始反射
    足裏の原始反射を統合する遊び
    「生きるための脳」と「人間脳」の距離

 第二部 原始反射を知る
   各発達段階に関連する原始反射について知り、対応する
   ・恐怖麻痺反射(Fear Paralysis Reflex)
    恐怖麻痺反射を保持している人への配慮
    恐怖麻痺反射を統合するための遊び
   ・モロー反射(Moro Reflex)
    モロー反射を強く保持している人への対応
    モロー反射を統合するための遊び
   ・緊張性迷路反射(Tonic Labyrinthine Reflex 略称TLR)
    運動機能と学習機能のリンク
    緊張性迷路反射を統合するための遊び
   ・探索・吸啜(ルビ:きゅうてつ)反射(Rooting and Suck Reflex)
   ・脊髄ガラント反射(Spinal Galant Reflex)
    脊髄ガラント反射がある人への配慮
    脊髄ガラント反射を統合するための遊び
   ・対称性緊張性頸反射(Symmetrical Tonic Neck Reflex 略称STNR)
    対称性緊張性頸反射を統合するための遊び
   ・非対称性緊張性頸反射(Asymmetrical Tonic Neck Reflex 略称ATNR)
    非対称性緊張性頸反射を統合するための遊び
   ・足底反射 (Infant Plantar Reflex, Babinski Reflex)
   ・新生児プランター反射(Plantar Reflex)
   ・バビンスキー反射(Babinski Reflex)
    足のマッサージ


まとめに代えて 支援する側に求められること

笑顔になれる発達支援モデルがここにある 松永泰明(精神科医)

巻末マンガ

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